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子宮頸がん

子宮頸がんは、子宮の頸部(入口付近)にできるがん。
性行為で感染するウイルスが原因のため、20代~30代に増えています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、よく見られるウイルスであり、性体験のある女性の多くが感染する可能性があります。
しかし、感染してもほとんどの場合は、免疫力によって自然に消滅します。

感染した状態が持続すると、細胞に変化を起こしてがんになる場合があります。
また、HPVウイルスには様々な型があり、がん発生の原因となるハイリスクHPVは16型、18型など15種類ほどがあります。

初期には自覚症状はありませんが、医師が確認しやすい位置のため、検診で早期発見が可能。
一般的な検査は、子宮の入口をブラシなどで擦って細胞を取り、異常がないかを調べる細胞診です。
自治体や企業で行っている検診などを積極的に利用しましょう。

また、ワクチン接種をすることで、ウイルスの感染を防げます。
日本では、2009年に16型と18型のワクチンが承認されたため、一般の医療機関で接種できます。

検診を受ける目安

検診を受ける目安は、年1回です。
年齢を問わず、性経験のある方は受けてください。

唯一ワクチンで予防できるがん

子宮頸がんのワクチンは、感染したウイルスを排除したり、がん細胞を治すものではないため、性経験のない11歳~14歳に接種すると最も良いとされています。
また、それ以外でも効果はあります。

ただし、他の型のHPVには効果がなく、100パーセントは予防できないので、定期検診は必ず受けてください。
ワクチンは3回接種で、1ヵ月後に2回目、6ヵ月後に3回目を打ちます。
費用は病院によって異なりますが、自費の場合は5~8万円。
助成金を支給している自治体もあります。